子どもが生まれると生活が一変。
何をするにしても子どもが中心の生活になります。
特に育児を担当することが多い母親は、乳幼児の時期ほとんど片時も目を離せない状態が続きます。
トイレに行く時間も自由にならず、夜泣きで夜もろくに眠れない・・・。
いつも気を抜く事ができず、神経をすり減らして面倒をみなければなりません。
当然このような状態が長く続けば、ストレスが溜まり、育児ノイローゼという状態になってしまいます。
どうしても子ども優先で自分のことが疎かになってしまう時期ですが、赤ちゃんの健康は親の健康があってこそ。
もしも親がダウンするようなことがあれば赤ちゃんも道連れです。
ですから、こういう時こそ自分自身のケアも意識的に行っていきましょう。
この記事では親の育児ストレスとその解消法について書いてみたいと思います。
育児ストレスとは
上でも書いた通り、生まれたばかりの赤ん坊はは24時間365日目が離せません。
それだけでも大変なことなのですが、特に初めて赤ちゃんを持つ親は、慣れておらず「どこで手を抜けばいいか」ということが分からないため、授乳・おしめの取り替え、寝かしつけなど全ての作業に常に気を張って行わなければならないんですね。
人間の集中力というのは、そんなに長続きしないもの。
ずっと気を張り続けていると、何かのきっかけで緊張の糸が切れた際、どっと身体や心に疲労が押し寄せてしまいます。
生真面目に育児をしすぎて身体や心が疲れきってしまう人ほど、緊張の糸が切れた時が怖く、育児放棄などに走ってしまう可能性があります。
また、赤ちゃんは言葉が通じないため、思うように動いてくれないこともストレスとなります。
ところ構わず泣き叫んだり、急にお漏らしするので、慣れていない母親はイライラが募ってしまうでしょう。
イライラはストレスの源。
これも溜まると当然病気になったり、幼児虐待や夫婦喧嘩に繋がったりしてしまいます。
こういったストレスを溜めこまないようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか?
乳幼児を持つ母親は、片時も目が離せずグッタリしています。
ストレス解消法
完璧主義を捨てる
「完璧に何の落ち度もなく、子育てをしたい」
もしこのように考えているのであれば、今すぐその考えを捨てた方が、親にとっても子どもにとっても良いです。
子育ては予期しないことの連続で、完璧な子育てなど誰にもできません。
完璧主義をもっていると、気負いすぎるあまり気分が沈んでしまったり、思い通りにならないことにイライラしたりします。
これの被害を受けるのは結局赤ん坊なんです。
キチッと自分が決めたマニュアルで育児をやってくよりも、ある程度ルールに幅を持たせて、その時々で柔軟に対応していくことを心がけてください。
最初は失敗することもあるでしょうが、母親・父親も赤ちゃんと一緒に成長していくものと考えましょう。
相談できる人・手伝ってくれる人を見つける
子どもを育てるプレッシャー、大変さを考えると1人で子どもの面倒をみるのには限界があります。
「なるべく周りの人に迷惑をかけたくない」「全部自分で面倒みたい」「お願いしたら嫌な顔をされるかもしれない」という気持ちもあるかもしれませんが、これは子どものためにも必要なことだと割り切って考えることも必要です。
1人で抱え込まず、父親をはじめ、祖父母やご近所さんなど身近な人間に出来るだけ助けを求めるようにしましょう。
一時的にも育児から解放されることで、随分ストレスの解消に効果があるはずです。
特に寝不足でフラフラする、ちょっとのことでイライラするなど自覚がある時はできるだけ、他の人に預け、短時間でも休みの時間を取るべきです。
この時のお願いの仕方は、「ちょっと○時間だけ子どもを見ていてもらえますか?○○時にミルクとおしめの取り替えをお願いします」という形で、「いつまで」「何をして欲しいか」をきっちりと伝えましょう。
これはいつも一緒に暮らしている父親でも、です。
分かっているようで、何をすればいいのか分かっていないことも多いですからね(^_^;)
また「いつまで」とゴールを決めてあげることで、相手がお願いを聞き入れやすくなります。
そして面倒を見てもらった後は、必ずお礼を言いましょう。
母親としてはいつも通りじゃない部分が目につき、文句を言くなるかもしれませんが、赤ちゃんに命の危機がないような細かいことであれば目を瞑ってあげた方がよいでしょう。
そうすれば相手にとっては「世話して上手くやれた!「感謝された!」という成功体験になり、次回も喜んで世話をしてくれるようになります。
シングルマザーなどで、他に手伝ってくれる人がいない場合、各自治体や民間が提供する一時預かりサービスなどを利用する方法もあります。
サービスは地域によって異なりますので、各自治体のホームページなど確認したり、直接市役所の窓口で相談してみてください。
また、子育てに関する相談や愚痴る相手がいるだけでも、気が紛れストレス発散になります。
ママ友同士での雑談や、自治体の運営する子育て相談などを積極的に利用するといいでしょう。
必要以上に子どもに関わりすぎない
近年、赤ちゃんと母親の距離が近すぎる「母子密着」が専門家の間で問題視されるようになっています。
もちろん赤ちゃんを抱っこしたりするスキンシップは重要なのですが、1日中赤ちゃんを抱いていたり、ずっと横で添い寝していたりするなど、近頃では必要以上にベッタリなことが多いそう。
赤ちゃんと母親の距離が近いと、母親の息が詰まり、ついついカッとして手を出してしまったり、逆に息が詰まった結果、子育てを放棄し、ネグレクトをしたりする原因となります。
子どもが大人しく寝ている時は、ちょっと距離を持って自分のしたいことをするなど、ずっとベッタリな状態は意識的に避けることも考えた方が良いかもしれません。
赤ちゃんは「泣く」と必殺技を持っています。
多少目を離しても助けが必要な時はちゃんと呼んでくれますよ。
思い通りにならない怒りを収める
子育てでノイローゼ気味になっている時は、少しのことが勘に触り、イライラしがちです。
その怒りを赤ちゃん自身にぶつけてしまうと虐待になりますし、家族にぶつけても家庭が険悪な空気になってしまいます。
そこでこのエントリーを参考にアンガーコントロールをしてみましょう。
自分が今何に対して怒っているのかを明確に自覚することで、怒りは多少和らぎ、無駄な夫婦喧嘩になることも避けられると思います。
育児はとても大変な大仕事です。
自分の子だから…と1人で抱え込まず色んなサポートを駆使して大変な時期を乗り切ってください。
子どもはきっと苦労に見合うだけの成長を見せてくれるはずです。