お金は人にとってなくてはならない物であり、現代人にとって一番の関心事でもあります。
どうしたらお金が貯まるか考えたり、うまく節約しようと四苦八苦している人も多いことでしょう。
しかし、お金が欲しいという「欲望」は、「怒り」「妬み」に並び、ストレスの元となる感情と言われ、お金に関わる様々な場面で人はストレスに晒されることになります。
お金とストレスの関係
まずは、お金に関するストレスが溜まる日常生活の場面を挙げてみましょう。
- 給料が下がった時
- 節約中に急な出費が発生した時
- 買いたいものがあるのに、高くて手が出せない時
- 貧乏で生活が苦しい時
- 大きなお金を手に入れた時
「全くお金に苦労したことがない」人以外、誰でもどれかは経験があるのではないでしょうか。
一番最後の「大きなお金を得た時」というのは一見ストレスとは無縁に思えますが、「このお金をどうしよう?」などといった別の悩みが生まれたりするため、やっぱりストレスになるんですね。
これらお金に関するストレスはモヤモヤいたイヤ~な気持ちになります。
一方で、お金を使うことがストレス解消になることもあります。
欲しい物を買った時や、自分へのご褒美を買った時、パチンコなどに行くというのはストレス解消の方法で使っている人も多いのではないでしょうか?
これらは適切に利用できていれば良い効果がありますが、のめり込みすぎると買い物依存症、ギャンブル依存症と呼ばれる病気にもなりますので注意が必要です。
お金を欲しいと思う「欲望」はストレスの源。上手にコントロールしましょう。
お金のストレス解消法
お金に執着しすぎない
収入を増やす努力をしてもなかなか給料が上がらない、買いたいものが買えなくてストレス、という人は「お金が全て」という価値観を少し変えてみてはいかがでしょうか。
確かにお金があれば簡単に豊かな生活が実現できますが、それと幸せは別物です。
上でも書きましたが、お金持ちにはお金持ちならではのストレスもありますし、お金が欲しいという欲望はキリがないので、例え何億円あっても満足できずいつまでも幸せにはなれません。
もし、あなたが生活もままならないほどの貧乏でなければ、お金に執着しすぎず、精神的な豊かさを重視してみてはいかがでしょうか?
例えば、お金を節約することや、貯めることが趣味のようになっている場合、まずは別の趣味を探してみると良いと思います。
お金を使うことに躊躇するのであれば、物がなくても楽しめることは沢山ありますし(例:図書館で本を読んだり、公園で運動したりする)、必要なものを自作してみるというのも物を購入するのとはまた違った幸せを感じられますよ。
「物が買えない」と嘆くより、その状況を楽しめる工夫を考えた方が幸福度は高くなります。
ストレスとなることの逆を少しだけやってみる
節約のしすぎでストレスが溜まっている「節約疲れ」の人も多いのではないでしょうか。
そういう人は、少しだけ財布の紐を緩めてあげると心のギスギスが取れます。
例えば、1カ月の食費をいくらまでと厳しく節約している人は、たまには1つ小さなお菓子を買うなどしても罰は当たりませんし、節約にも大きな影響はないはずです。
このように出来る範囲で財布の紐を少しだけ緩めることで、楽に節約ができるようになりますよ。
逆に普段浪費がちな人は、500円玉貯金など自分で簡単に出来そうと思う範囲から少しずつ節約をしていくと無理なく始められます。
節約を意識することでお金を使う時に頭を使うようになって生活にハリがでますし、慣れてくると段々貯まっていく嬉しさが感じられるはずです。
お金はあくまで手段であって、目的ではありません。
お金を集めたり使ったりする目的は幸せになるため、ですよね?
節約も浪費も、自分が幸せになる行動なのかどうかをきちんと見極めた上で行いましょう。
買い物依存症、ギャンブル依存症にならないためには
買い物依存症(ギャンブル依存症)は、借金を背負ってでも買い物(ギャンブル)をしてしまう病気です。
常に買い物(ギャンブル)のことが頭から離れず、分かっていてもついつい買い物(ギャンブル)してしまいます。
こうなってしまうと自分1人の力でこの依存から抜けることは大変困難となりますし、周りの人にも多大なる迷惑をかけることになります。
たしなむ程度であれば問題ありませんが、買い物やギャンブルをストレス解消にしている方は少し注意が必要です。
このような方は、他にもストレス解消の方法を確保し、買い物(ギャンブル)をする日、別のストレス解消をする日とバランス良く2つを交互に利用できるのが理想です。
買い物やギャンブルに行かない日を週に何日か設け、徐々に行かない日数を増やしていきましょう。
あまりに買い物やギャンブルの事が頭から離れない時には、情報が入りそうな物(情報誌やテレビ、ネットなど)を遠ざけ、リラックスして過ごしましょう。
お金は使い方次第で、幸せにも不幸せにもなります。
お金が貯まっても、ストレスを溜めるような方法では決して幸せとは言えないでしょう。
ストレスをなるべく溜めない、上手いお金の使い方をしていきたいものですね。